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自ら学び考え、豊かに表現する児童の育成 〜 視聴覚メディアを活用した学習活動を通して 〜 上中町立三宅小学校 代表 前田 勉 上中町立三宅小学校(福井県) |
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本校は、「自ら学び考え、豊かに表現する児童の育成」を目指し、「視聴覚メディアを活用した学習活動を通して」という副主題を設定してアプローチを試みた。その結果、コンピュータをはじめとするさまざまな視聴覚メディアが、利用の仕方によっては自ら学び考える“道具”として有効であることが明らかになった。また、従来の表現方法に加え、デジタルカメラやコンピュータを利用した表現活動を行うことによって、表現活動に対する意欲が高まったことも成果としてあげられる。 初年度は、視聴覚メディアを表現の道具として利用することが非常に多かった。しかし、児童の願いとしては、インターネット等に代表される探究の道具として、あるいは交流やコミュニケーションの手段としての利用を期待する傾向にあることがわかった。したがって、こうした児童の願いにも応えるべく、表現の道具としての利用だけでなく、探究や交流・コミュニケーション手段としての視聴覚メディアの利用可能性についても継続して探っていくことにした。 その内容は、従来の教科学習よりもより一層「生きる力」を育み、情報手段の活用を求めている「総合的な学習の時間」を本研究の重要な柱と位置付けた。 | ||||||
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テレビ会議システムを利用した学習指導における教育技術の開発研究 個人研究 友野 瑶子 京都市立下鴨中学校(京都府) |
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テレビ会議システムを利用した授業での学習指導の特質を明らかにすることを目的としている。実践した授業としては、数学科の図形領域の課題学習及び社会科でのリサイクルの学習を扱っている。授業を記録し、質的に分析してこのような指導法の特質を明らかにしている。 テレビ会議でどういう学習行動のときにやりやすいかを生徒の行動を動詞に表して分析した。その結果「論理的組織化」や「検証」の場面では生徒達が積極的に活動していることが確認された。 その時に要求される教師の発問はどのようにあるべきかを検討するために生徒の発言はどのようにすると良いかを、うまく機能した場合としなかった場合とに分けて考察した。 | ||||||
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「生き方データベース」構築のために 〜 高校生の「生き方の選択」を支援する 〜 清泉女学院情報教育友の会 代表 土屋 至 清泉女学院中学高等学校(神奈川県) |
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本校は、カトリック系の女子校として「女性の生き方」の教育について研究と実践を続けてきた。また1995年より始まった「インターネット100校プロジェクト」にも参加し、情報教育の草創期に参画してきた。特に「オンラインディベート」を通じて学校の枠を超えたインターネットを通じての生徒の交流を作り出してきた。 ここで次のステップとして、カトリック教育の理念と情報教育が切り開いた新しい教育の在り方とを統合するために、「高校生の生き方の教育 ─女性としてのアイデンティティに基づくライフスタイルの形成をめざして─ 」を2003年より開始される新カリキュラムのなかで実施していくことを定めた。 これまでの高校生の「生き方の教育」については、大学受験をめぐっての「進路選択」と職業選択のための指導はあったものの「生き方の教育」までは及ばなかったというのが実情である。そこでこれまでの流れの発展として、「女性としての生き方」を教科を越えて取り組むことになったものである。 新カリキュラムのなかで「総合的学習の時間」や新教科「情報」の設置に伴い、それらの教科の授業を「高校生の生き方の選択」を支援するための時間として位置づけ、特に「情報教育」が果たせる役割を考えた。そのための具体的な課題として「生き方データベース」を創出することを考え、次のようなねらいを定めた。
この論文では、ある程度の成果を見た(1)と(2)についてのシステムと実践を紹介し、その中で生徒たちは何を学びとり、自らの生き方の選択にどのように活用することができるのかを報告することとしたい。 | ||||||
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情報通信活用能力を育てるハードウエア・ソフトウエアの開発と魅力ある授業の実践 〜 マイクロチップコンピュータの活用(通信端末機器としてのシステム化) 〜 個人研究 大上 文典 山口県立小野田工業高等学校(山口県) |
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本研究の目的は、ワンチップマイコンの活用を通して、マイコン周辺のハードウエアの学習から、パソコンとの通信など総合的な情報教育が行える教材の開発、ならびに指導の実践研究を目的としている。本研究のねらいは次のとおりである。
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病弱児や肢体不自由児に対する インターネットを用いた職場実習支援システムの研究開発 共同研究 代表 渡部 親司 島根県立出雲養護学校(島根県) |
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本研究は、以下の事例研究から構成された。まず事例研究1として、インターネットを用いた遠隔就労に必要なネットワークシステムを実験的に構築することにより、そのシステムの技術的な問題点や課題点を明らかにし、遠隔職場実習を行うための基礎的な資料を得ることを目的とした。そして事例研究2として、病弱養護学校高等部に在籍する生徒を対象としたインターネットによる遠隔職場実習を実施し、遠隔職場実習の有効性や課題点を明らかにすることを目的とした。 事例研究1の結果より、インターネット上で一般的に行われるFTPサーバーを介したデータのやりとりは、遠隔就労をより効率的に進めていくために有効であることが実証された。しかし、遠隔職場実習に適用する際には、そのユーザーインターフェイスの複雑さから、慎重に適用される必要性が示された。 事例研究2では、遠隔実習に対して意欲的に取り組んだ対象者のようすが電子メールや掲示板のやりとりからうかがわれるとともに、実習先の作業所からも遠隔職場実習に対する今後の期待感がうかがわれた。その一方、遠隔実習プログラムのありかたや、実習者に対する実習支援のありかた、遠隔実習を進めていく際に中心となる遠隔実習コーディネーターの役割等についての課題が示された。 | ||||||
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地域に根ざした学校教育を目指して 〜 ハイテクインテリジェントみこしの製作と情報教育実践活動 〜 山形県立寒河江工業高等学校 情報技術科 代表 相楽 武則 山形県立寒河江工業高等学校(山形県) |
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本校における情報教育の目標を以下のよう設定し情報教育活動を実践している。 コンピュータに関する基礎的・基本的な知識・技術(コンピュータ・リテラシー)を習得させ、現代社会における情報化の進展と情報の意義や役割を理解させるとともに、情報及び情報手段を活用する能力と態度を育てる。また、情報教育を通じて、工業技術者としての誇りと責任を持ち、将来のスペシャリストとして必要な職業観・勤労観の育成と、多様化する情報化社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度の育成を図る。 本研究では、工業高校の特色を生かし、上記目標を実践・実現するために情報教育の領域の中でも、特に「ものづくり」における情報教育活動に着目し研究を行った。本校独自の神輿を製作し、地元寒河江市の神輿祭りに参加する過程において、単なる「ものづくり」だけでなく、情報の最小単位であるビット(bit)からボードコンピュータ・PC/AT互換機使用によるプログラミングなど、幅広い領域の情報教育活動を通じて、情報活用能力・問題解決能力などの育成を目標に実践した。 また、情報教育活動を通じて、教育機関としての以下のような生徒への教育的配慮にも十分に留意して実践を行った。
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学習用語データベースを用いた学習情報検索システムの開発 人吉東小学校 情報教育推進研究会 代表 山本 朋弘 人吉市立東間小学校(熊本県) (前任校:人吉市立人吉東小学校) |
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本研究では、Web上の学習情報を有効に活用し、学習者が主体的に参加できるインタラクティブなシステムを開発し、システムを用いた授業での効果的な活用について検討した。 Web上の情報に含まれる学習用語に着目し、学習用語データベースを活用した情報提示システムや、学習者が主体的に参加できる登録システムなど、複数のシステム開発を行い、授業の中で効果的な活用を進めた。 環境教育や社会科に関する学習用語データベースを作成し、Web上の情報に含まれる学習用語の解説を提示するシステムを開発することができた。環境教育において、システムを活用した授業実践を進め、児童の情報収集や情報検索を支援した。本研究のシステムの有効性を検討した結果、知識理解の面で、本システムの有効性を明らかにした。 学習者参加型のインタラクティブなシステムとして、子どもたちがリンク集作成に参加できるシステムを開発し、授業の中で子どもたちによるリンク集作成を進めた。また、調査活動の測定結果や、情報発信に対する外部評価を、Web上で共有し、データベース化するシステムを開発し、授業の中で活用し、システム活用の有効性や活用状況について分析した。授業実践を通して、比較して判断する力や推敲を繰り返して発信する力の育成につながった。 | ||||||
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「Communication & Media」クラスがもたらす学習効果に関する研究 同志社国際中学・高等学校コミュニケーション部 代表 Hillel N. Weintraub 公立はこだて未来大学(北海道) (前任校:同志社国際中学・高等学校) |
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本校のカリキュラムには「Communication & Media」という授業がある。どの教科にも属さない科目で、かつ本校のさまざまな教育活動の基礎学習的な役割を担っている科目である。 この科目が開講されて2000年度で3学年の授業を終えたことになる。この間、試行錯誤を繰り返しながら授業を行ってきたが、この授業は果たして各科目の中において有効に機能してきたのか、そして本校の教育の基礎を作り得たのか、また改良すべき点は何かという観点から2年間の研究を行ってきた。 本論考では、この授業の形態、この授業を実施する施設の概要を説明した上で、実際にこの授業において生徒たちはどのように考え、どのように享受してきたか、また今後この授業をどのように展開すべきかを検討した。また生徒たちの望む授業と教師の目的や到達目標のギャップを調査から導き、私見を示した。これはある意味で、今各校で懸案となっている「総合的な学習の時間」あるいは「情報」の授業に対するひとつの示唆的なものである。 現在の情報教育の問題点に対して、どういう形で提案できるのか、そのひとつの方向の提示になれば幸いである。 | ||||||
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