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インターネット遠隔共同学習環境の構築と 「インターネット利用に関する基礎的な意欲・態度」に関する研究 共同研究 代表 大杉 成喜 国立特殊教育総合研究所教育工学研究室(神奈川県) (前任校:滋賀大学教育学部附属養護学校) |
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動的リンク機構をもつWebシステム「DLW(ダイナ・リンク・ウェブ)」を構築し、日常的なインターネット遠隔共同学習環境を提案する。1年次-小学校7学級、2年次-小学校6学級の日常的な学びの交流実践を通して、小学校における「共同の学びのひろがり」と「ネットワーク利用に関する基礎的な意欲・態度」について考察を行った。 「共同の学び」の広がりについての考察では、コミュニケーションのレベルを「a.技術的レベル」「b.意味的レベル」「c.行動的レベル」の3つの段階に分類した。その情報の流れをモデル化し、子どもたちのネットワーク上での実際のやりとりの考察の手がかりとした。 「ネットワーク利用に関する基礎的な意欲・態度」については、「人」を基盤とした「基礎的な意欲・態度」について考察した。小学校のインターネット利用学習において「ネットワークの向こうに人がいることを意識すること」「相手に対して誠意をもつこと」「いろいろな意見を言う人がいることに気づくこと」「ネットワーク社会にルールがあることに気づくこと」「聞いてみよう、調べてみよう、教えてあげたいという気持ちを持つこと」という5つの観点が重要であることを提案した。 | ||||||
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地域との連携による児童の情報活用実践力の育成 山田村立山田小学校コンピュータ教育利用研究会 代表 高堂 昭則 滑川市教育センター(富山県) (前任校:山田村立山田小学校) |
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<研究の目的> 学校、保護者家庭、地域がインターネットという共通の情報環境にある中で、情報教育的視点及び、地域との連携という交流的視点での教育活動はいかにあるべきか、その内容と方法について実践研究を通して明らかにする。 具体的には、ホームページに発信した情報をもとに、児童が家庭や地域の方々との交流を深める活動を想定している。ここで、
などについて、実践活動を通して明らかにする。また、その実践活動を通して児童の情報活用能力の形成や家庭、地域とのふれあいなど、心の交流過程等について分析評価する。 これらの結果から、家庭、地域と連携した新しい教育活動の具体的な内容と問題点を明らかにする。 <研究の成果>
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情報教育推進のための「インターネット活用と情報倫理」教材の作成 情報倫理教育研究グループ 代表 高橋 参吉 大阪府立工業高等専門学校(大阪府) |
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筆者らは、インターネットの「光と影」や個人情報の取り扱いについて、従来から情報教育の中でも取り上げてきたが、必ずしも充分であったとはいえない。ここ2、3年のインターネットの急速な普及とともに、学校教育でインターネットの利用の教育だけでなく情報倫理の教育の必要性が議論されている。 そこで、本研究では、情報倫理に関する補助テキストを作成し、具体的な演習・実習課題を考え、教育実践を通じて、どのような情報倫理教育が必要なのかを検討した。本研究では、具体的に下記の項目について検討および実践を行った。
アンケートについては、高校生を含め幅広い対象に対して、情報倫理の意識などが取れるものを作成し、Web上でも公開した。また、Web上で回答できるアンケートの試作版も作成した。 補助テキスト「インターネット活用と情報倫理」を作成するとともに、高校教員や情報教育に関係する教員に評価していただいた。その結果、高校生の補助テキストとするにはやや難しく問題があるが、教員研修や大学生用としては利用可能であることがわかった。また、この補助テキストは、Web上で公開するとともに、学会発表での配布、報告会や講演会の資料として利用し、情報倫理教育に対する啓発活動を行った。 授業実践については、高等学校および高等専門学校で行い、平成10年度は、作成したアンケートを利用し、主に授業前後の意識の調査を実施した。平成11年度には、「インターネット活用と情報倫理」の一部を利用しながら授業実践を行った。その結果、電子メールのネチケットなど、実際に体験しないと理解できない学習項目も明らかになった。電子メール、Webの授業などの情報活用教育と平行しながら、情報倫理教育を行っていく必要がある。 これらの授業実践の結果から、インターネットの問題点に対する理解が深まり、個人情報の大切さなど倫理意識の向上が期待できることがわかった。一方、意識があまり変化しない点も明らかになった。 | ||||||
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心の教育をめざすカウンセリングネットワークの構築 共同研究 代表 松本 吉生 兵庫県立明石高等学校(兵庫県) |
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本校は文部省の事業により専門のスクールカウンセラーが置かれることになったが、常勤ではないため、生徒が望む自由な時間にカウンセリングを受けるという態勢ではない。またカウンセリングを受けるという行為は、生徒にとってそう気軽に考えられない面もある。そこで本研究では校内イントラネットを使い、電子掲示板と電子メールを使って生徒がスクールカウンセラーや先生とコミュニケーションが取れるシステムを構築し、その有効性を検証した。その結果、システムは予想以上に活用されたと同時に、真面目に自己の内面を語る内容が多くみられ、システムの有効性が確かめられた。またこのシステムではセキュリティ確保の面から、電子掲示板では双方向のコミュニケーションがとれたが、電子メールは生徒からスクールカウンセラーまたは先生への一方向のコミュニケーションしかとれなかった。しかし生徒は双方向のコミュニケーションを望んでいることがわかり、本研究の結果をふまえ、平成12年度から生徒指導部が中心となってスクールカウンセラーの電子メールアドレスを生徒と保護者に公開する取り組みが行われている。 | ||||||
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生徒の主体的活動を支援するマルチメディアシステムの構築と評価 香川大学教育学部附属高松中学校マルチメディア研究会 代表 日詰 裕雄 香川大学教育学部附属高松中学校(香川県) |
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本校では、数年前より自前のLANケーブル敷設を手始めに、情報ネットワーク構想推進計画を進めてきた。ダイアルアップ接続、ついで、ルータによりIP接続を実現して、ホームページ開設、WWW検索や電子メール交換を可能にした。 平成10年度には、マルチメディアコンピュータの環境と校内LANが整備され、各教科での活用のみならず、生徒たちがこれらの情報環境の利用促進を図るために、生徒会広報宣伝、学校新聞編集、ホームページ作成など主体的な活動を行う環境が整ってきた。 また、平成10年度より、文部省の研究開発学校の指定を受け、教科改変・新教科設立の研究を進めている。ここにおいてもマルチメディアシステムの活用によりいくつかの成果をみることができた。これからの教科指導のあり方を含めた、生徒の主体的活動を支援できる中学校情報化推進の構想と実施経過を報告する。本支援システムの利用を通して、生徒は新しい活動方法を体験し、情報活用能力を身につけることが期待できる。 | ||||||
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