
○掲載論文は、「上月情報教育研究助成事業」助成対象者一覧の第15回(2006年度)に掲載してある14件です。
○論文集の刊行に際して
財団法人 上月スポーツ・教育財団
理事長 上月 景正
情報ネットワーク時代の到来は、子ども達を取り巻く教育環境にも、大きな影響をもたらしています。教育における情報化は更なる進展が求められますが、昨年度の文部科学省の調査によりますと、依然として教員のICT活用指導力の地域間格差が大きく、またICT環境の整備も思うように進んでいないのが現況と言われています。
このような情勢の中、昨年は学習指導要領が改訂され、学校教育の情報化を計画的かつ組織的に進め、ICT環境の整備、さらにはICT活用の日常化による子どもたちの学力向上に意欲的に取り組むことが求められています。
財団法人上月スポーツ・教育財団は、文部科学省の後援を受け、清水康敬審査委員長をはじめ、我が国の情報教育の第一人者としてご活躍されている先生方で構成される審査委員会のご指導ご尽力のもと、教育現場の先生や指導主事の情報教育に関する研究、教材の開発、学習指導における実践等に対する助成事業を全国規模で展開してまいりました。本財団といたしましては、本事業の推進を通じて、我が国の情報教育の振興と発展に寄与してまいりたいと存じます。
本論文集には、本年3月をもって2年間の研究期間を終了されました第15回上月情報教育研究助成 助成対象者14名の方々の研究論文を収録しております。いずれも情報教育研究に創意工夫を凝らして熱心に取り組まれた事例であり、皆様のご参考となりますことを祈念いたします。
2009年12月
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