一般財団法人上月財団
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事業紹介

第7回(平成10年度)情報教育賞 要約

小学校での情報リテラシーの向上をねらいとした野外観察
− インターネットによる開かれた学校の実践をめざして −


代表 山本 伊津子 大阪府羽曳野市立西浦東小学校
  紺野  昇 大阪府教育センター

 小学校高学年での情報リテラシーの育成をめざして、野外観察で得た草花情報のインターネットでの発信と受信を試みた。これまでのインターネットを活用した情報発信型の活動には、他の地域との交流や、他校との環境情報等の情報交換の場として用いられるものが中心であったが、本実践では広く意見や助言を集めるための情報発信を行い、野外観察で調べた草花について学校外の専門家からの指導を受ける活動を行った。
 新しい教育改革に明記されている開かれた学校のスタイルを試行し、情報活用能力の育成の他に、集まった情報をもとに情報の意味や情報の価値・情報の責任など情報リテラシーの向上をねらいとした指導法を検討し、実践した。
 実践した授業による子ども達の情報に関する意識の変容について調べたところ、情報の意味と価値について理解が深まり、情報への責任についても意識の向上が達成できた。


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マルチメディアで育てるふるさとへの愛と誇り!!
− 心・小さな島、7名の湯島中からの発見・発信・発展 −

金井 義明

 本校は、有明海に浮かぶ小さな島の小さな中学校である。豊かな自然と温かな人々に囲まれた環境のなかで、7名(2年生2名、3年生5名)の生徒たちが元気に学校生活を送っている。島の生徒たちにとりこの環境は、すばらしいところがたくさんある反面、小さなころから同じ環境、同じメンバーでの生活であり、人と関わる、さらにその関係を深めるといった機会がたいへん少ない。そこで、出会いの場を増やし、人間関係を深めていく経験の場を多く設定していった。それらは、ふるさと湯島を大切にする心を育てることにつながっていった。ふるさとを大切にすることは、自分自身を大切にすること、ふるさとへの自信は、自分自身の自信であると考える。島をでたときもふるさと湯島を誇り、自分らしさを失わず、胸をはって生きていく生徒を育てることをめざし、取り組んだ実践を報告したい。
 そのために学習の場を学校内だけでなく、地域へ、そして全国へ広げた交流学習を進めている。これまで、町内の中学校との交流をきつかけに、島の人たちと今まで以上に関わり、そしてインターネットにより、全国の人との交流が始まった。
 その際、3つのコミュニティエリア((I)いつでも会うことができるところ、(II)ときどき会うことができるところ、(III)実際に会うことが難しいところ)の人たちと、バランスよく交流することがより効果があると考える。そして、 湯島のすばらしさを発見する、発信する、発展するという視点を持ち交流することにより、ふるさと湯島を愛する心や、湯島を誇りに思う心を育みたい。

発見するとは−ふるさと湯島を見つめ、そのすばらしさを知る。
発信するとは−ふるさと湯島のすばらしさを地域の人、全国の人に伝える。
発展するとは−ふるさと湯島をさらにすばらしくしようと考え行動する。

 これらの活動を通して、小さな島の子どもたちが、多くの人とかかわるなかで、地域を見つめ直し、地域を大切にしていこうという気持ちが高まろうとしている。
 怖い、冷たいという印象だった、パソコンやインターネットも、実は温かく、優しいもののように感じられるようになり、積極的に活用されている。
 全国にもっともっと友だちを増やそう。そして、地域の人ともっともっと仲よくなろう、ふるさと湯島を盛り上げようと、今後の活動に期待が高まる。


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