目次 1 取り組みのねらい  2 過去3年間の取り組みについて 3 本年度の取り組み  4 評価   5 まとめ  


(1)取り組みの計画 (2)実践 A教科 B基礎総合 C発展総合「はばたきtime」


3 本年度の取り組み

本年度は昨年度の取り組みを反省し、育てたい力、評価の項目などを明確にし、そのあとでそれを達成するためのカリキュラムを組んだ。また、それと同時に評価についても考えてみた。

(1)   平成13年度入学生の取り組みの計画

  A  育てたい力と、必修教科、選択教科、総合的な学習、道徳、特別活動のつながりについての構成図の作成

  

資料3 平成13年度入学生教科・領域学習構成図

 

 資料4 総合的な学習で生徒につけたい力の整理

 

 

 

 

 

  このねらいをたてるに当たっては、学年において社会人として必要な資質は何かということを検討して作成した。また、このねらいに対していつどの教科でどのねらいをねらうかを明確にした計画を作成した。

 

 

 

 

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資料5 スキルに対する学習計画一覧表

(総合的な学習および教科の学習のなかで、どの教科でねらいの中のどの部分をねらうか。)

 このようにすることでどの教科でどのようなスキルについて学習を進めているのかがわかる。

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資料6 第1学年総合的な学習年間計画(関連教科含む)

 


  (2)   取り組みの概要

  A       教科での取り組み


4月 技術家庭科

コンピュータ活用のガイダンス

  1の1へは2の1の生徒が、1の2へは2の2の生徒が指導を行う形式で授業の中で生徒が生徒を教えるという学習を行った。ここでは校内LANの使い方も学び、2年生が作成した木工作品についてのページも見ることができた。2年生の作品を鑑賞した後は、その感想を電子掲示板に書き込むという課題が出されている。

5月 国語科

  電子掲示板を用いた学習。自分の詩を電子掲示板に打ち込む。また、電子掲示板を用いて他の生徒の作品を鑑賞し、自分なりの感想を入れる。電子掲示板を用いると友達の作品の鑑賞が大変しやすいこと、自由に意見交換ができることを体験した。

 

9月 理科

 電子掲示板の活用  課題学習において、伝達や支援を行うために活用する。

授業の流れ

 生徒たちは、理科の学習スペースに来ると、グループ(3人〜4人)ごとにイントラのページを開き、内容と注意点、時間の指示などを読む。そしてグループの活動内容を決め、それぞれの活動に入る。

   指示のページは、全体の指示が書いてあるページとそこから各グループへのリンクをはり、全体への支持と、グループへの指示をわけておく。

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  B       基礎総合での取り組み


 

 4月 1学期の目標を作ろう。(コンピュータの使い方、表現)

   描画ソフトを用いて、自分の目標が友達に伝わるように目標を作成した。ここでは、読んでもらいやすいレイアウトに配慮させた。描画ソフト(ペイントショッププロ)を用いることでワープロなどにはない機能を用いて自由に表現できることを学んだ。また、校内LANの自分達のフォルダに画像を保存したり、読みこんだりする作業を通してネットワークの利点を知るとともに、活用のマナーも学んだ。

5月  先生方について知ろう

     生徒側の目的としては、日頃お世話になっている先生方や、あまり接することのない先生方など、本校の先生方について理解を深める。ということであるが、その活動の中で、インタビューの仕方(失礼に当たらないマナー、答えやすい質問はどんな質問か、インタビューの利点と注意点)などを学んだ。そして、インタビューを受けていただく先生方から、その場で指導も入れてもらった。(この活動は、発展総合の「富山を伝えよう」のインタビュー活動に結びつく。)

 資料7 「先生にインタビュー」インタビュー活動に関する教師の評価のまとめ

☆アポイントの取り方について

大変良かった

大体良かった

良くなかった

1身なり、服装は良かったですか

13

2声をかけるタイミングは適切でしたか。

3インタビューの目的をしっかりと伝えましたか。

12

4インタビューの場所や時刻をしっかりと確認しましたか。

14

5言葉遣いは適切でしたか。

12

 その他                                              ・ きちんとあいさつができていて良かった。                                            

 ・ 礼儀正しかったのですが、ファイルを見ながらでした。相手を見ながら言えるともっといい。 

 ・ 初めに保健室に入ってきたときは遊んでいるのかと思ったが、やり直したら上手でした。 

 ☆ インタビューの進め方について

大変良かった

大体良かった

良くなかった

1初めの挨拶がしっかりとできた。

11

2回答を受けて、さらに質問をすることができましたか。

3声の大きさ、速さ、発音は適切でしたか

4感謝の気持ちを態度や言葉できちんと表しましたか。

12

5答えやすい質問でしたか。

  6その他          

    ・ 私が時間を忘れていたのに、迎えにきてくれて良かった。       

    ・ 語尾までしっかりと話すようにしたり、自然な会話ができるようになったりしたらよい。

   ・ 前の質問につなげて、新たに質問することができたので良かったです。

     ・ 紙を見ずに、自分の言葉で質問や話ができるようにがんばってください。

     ・ 最初、不在だったので机上にメモがしてあり、よかったです。  

   ・ 1度目に、職員室にいなかったとき、メモを置いていったのは、よい方法でした。自分の判断なら、立派な心がけです。

    ・ ちょっと人まかせの気持ちをもっていたらしい素振りの人がいたのが、気になりました。

    ・ 場所は、職員室でない方が良かったですね。もっと配慮してあげれば良かった。

    ・ 質問を隣の人に指示したりして、タイミングが合わなかった。

     ・ 未熟で下手だったが、楽しい雰囲気のインタビューだった。

   

12月 著作権、個人情報の保護、ネチケット

   発展総合はばたきタイムの中で、富山のパンフレット作りを行った。その中で、写真の利用など、著作権にかかわる問題がたくさん出てきた。それを受けて、著作権、個人情報の重要性、ネチケットなどを学ぶ時間を設けた。ちょうどウイルス問題も出てきた時期なので、生徒にとってネットワークについて学ぶ良い機会になった。

  生徒の感想

  家にはパソコンが来たばかりで何もわからなかったが、ウイルスやホームページを作るときの著作権などいろいろなことがわかりました。そのうち私もホームページを作ったりメール交換をしたりするようになると思うけれど、そのとき泣きべそをかかないようにするぞ。(女子)

 今日知らなかった著作権について知ることができたので良かった。

 やってはいけないこと、やってもいいことなどいろいろあったので、考えながら行いたいと思います。この授業で著作権や個人情報の保護など学んだことで、この授業を受けてよかったなあと思います。(女子)

 

◎著作権、ネチケット、個人情報の保護などについては、E―スクエアプロジェクトの「ネット社会の歩き方」のホームページを活用した。このページについては、何人もの生徒が、休み時間を使って学校のインターネットで開いて学習を進めてる姿がみられた。  

12月〜3月    小学生に吉江中学校を伝えよう。(吉中ガイダンス)

    はばたきタイムでは、自分と同世代、あるいは自分よりも上の人に富山を知ってもらおうということで活動してきた。

    基礎総合の最後の取り組みは、来年度入学してくる小学生に吉江中学校の事を知ってもらおう。ということで、小学生のニーズを調べることから入り、最後プレゼンテーションまで行う活動である。現在(12月10日)以下のような分担で各領域ごとに活動を行っている。

    ここでは相手のニーズというものがあって初めて活動が生きてくるということを学び、独り善がりな活動では相手にも迷惑がかかる(ありがた迷惑)ことがあることにも気付かせる良い機会となる。

    資料8  吉中ガイダンス計画

 

1 情報収集

2電子掲示板

3 パンフレット 

4 プレゼンテーション

5 マニュアルブック作成

6 子どもの広場

担当

 3グループ

 2グループ

3グループ 

 3グループ

2グループ 

 2グループ

内容とつながり

 ・自分の学年の情報収集

・小学生の情報収集

・生徒会との話し合いの企画

・自分達が伝えたいことのアンケート 

小学生の質問に対して回答を打ち込んでいく。小学生に対して、吉江中学校の出来事を打ち込んでいく。  

「ようこそ吉江中学校へ」の作成 

 パンフレットの内容の修正

前回の資料に対する3年生の反応

 中学校を知ろう、多地点接続のテレビ会議

 パンフレットを軸にしたテレビ会議

 行事内容係 学園祭・体育大会・部活動・生徒会活動・授業

 1年間で学んだ インタビューの仕方、著作権などのマナーについて、コンピュータ使用上の注意のマニュアルブックを作成する。

*インタビュー*著作権*コンピュータの活用法

 交流校などから、中学に入学する前に知りたかったことなどの情報を集め、他の掛に反映させる。

 

◎電子掲示板

T 情報収集グループ

  ニーズを調べる。そのために、自分たちが小学生のときに知りたかったことをアンケート調査したり、生徒会執行部の生徒が吉江中学校のことでどんなことを伝えてほしいと考えているか、また、小学6年生が今何を知りたがっているかをアンケート調査を中心にして調べ、その結果を生徒や保護者(小学校の保護者含む)に知らせる。

 U 電子掲示板グループ

電子掲示板を使って吉江中学校の出来事を伝えたり、小学生の質問に答えたりする。

 V パンフレットグループ

吉江中学校がわかるようなパンフレットを作成する。(小学生向け)

 W プレゼンテーショングループ

小学生に実際に中学校の様子をプレゼンテーションする。

 X マニュアル作成グループ

1年生が1年間で学んできたスキルをわかりやすいスキルブックにして、来年度の入学生が使いやすいブックを作る。

 Y 子どもの広場グループ

  金沢大学と学研が中心に行っている「子どもの広場」の取り組みの中で、いろいろな小学生が中学校に対してどのようなことを知りたいと思っているか、あるいはどのようなことに不安を感じているかを調べる。 

 ○今回の取り組みにおいては、どのグループも対象が自分よりも下の学年なので、よりわかりやすくなるように配慮する姿勢が見られた。

  また、伝えようとすることで、自分たちの生活を見直す良い機会になっているし、先輩としての意識の高まりも感じられる。

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  C        発展総合(はばたきtime)での取り組み


 

 テーマ「富山の良さを伝えよう。」

 富山の良さを調べるために、富山の特徴と考えられるものを選び出し、それぞれに対して仮説を設けた。その仮説を検証するという形で富山の特徴を調べた。

 調査方法は、学校での資料を用いた調査、現場へ行ってのインタビュー等を用いた。

 県外の方に富山を知っていただ抱けることをねらいとしてパンフレットを作成した。このパンフレットは県外の中学校(芝浦工大柏中学校)に見ていただいて評価をいただいた。

 

 

 

 

 資料9 各グループの仮説 

   宿泊学習(富山市周辺)でのインタビューの様子(不耕起水田グループ)

 

  

 

 

 

 完成した資料

  不耕起水田グループ            穴谷霊水グループ

パンフレット内側       外側             パンフレット内側      外側

 この活動の中では、基礎総合のインタビュー活動で学んだことを十分生かすことができた。

 とくにマナー面においては大変しっかりとできた。