学習指導要領における情報Cの内容「(1)情報のディジタル化」は,ア〜ウのようになっている。
ア 情報のディジタル化の仕組み
コンピュータなどにおける,文字,数値,画像,音などの情報のディジタル化の仕組みを理解させる。
イ 情報機器の種類と特性
身のまわりに見られる情報機器について,その機能と役割を理解させるとともに,ディジタル化により多様な形態の情報が統合的に扱えることを理解させる。
ウ 情報機器を活用した表現方法
情報機器を活用して多様な形態の情報を統合することにより,伝えたい内容を分かりやすく表現する方法を習得させる。 |
ここでいうイの「身のまわりに見られる情報機器」とは,「高等学校学習指導要領解説 情報編」によればコンピュータ以外のディジタルカメラやディジタルビデオカメラなどの身近な機器としている。しかし,これらの情報機器は,組み込みOSによって制御されており,身近な情報機器はコンピュータの一種と考えるべきであろう。
また,情報機器の特性を理解させる素材としてコンピュータは他の情報機器よりも優れている。その理由は,
● コンピュータに係わらず情報機器を動作させるためには,基本ソフトなどが必要であり,コンピュータの場合,OSや,さまざまな作業するためのアプリケーション・ソフトの存在を生徒に意識させやすい。
● コンピュータと人間をつなぐインターフェイスについても,キーボード・マウス・ディスプレイなどインターフェイスとしての機能がそれぞれ特化されており,それぞれの機能を生徒に意識させやすい。 |
よって,内容の「(1)情報のディジタル化」の「イ 情報機器の種類と特性」および「ウ 情報機器を活用した表現方法」の「情報機器」については,「コンピュータおよびアプリケーション・ソフトをも含むもの」として拡大解釈し,学習指導計画と評価規準を設定した。 |