指導実践例その2:第6学年国語「さまざまな表現に目を向けて」の実践1 | |||||
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![]() 学習指導要領によると,6学年では,「目的や意図に応じた」,「適切で効果的な表現力」の育成を図るために,特に,「イ 目的や意図に応じて適切に話すこと」,「カ 全体の構成を考え,目的に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすること」,「キ 目的に応じて,文や文章の組立の効果を考えたり文章全体の流れを考えたりして書くこと」の3つを重点事項として取り上げている。 本単元のねらいは,読み手を想定した様々な表現方法を経験させ,実生活の場で生き生きとした文章を書く力を養うことである。情報化社会の中で,子どもたちを取り巻く表現も多種多彩である。伝達手段としての作文も,相手によって表現形式が異なるのは当然であり,書き手が,相手意識をしっかりもったとき,書き手の中に文章のイメージが具体的に沸いてくるものである。 指導にあたっては,テレビニュースや新聞記事など具体物を用意して,様々な表現方法や特色などについて,気付かせていきたい。また,表現する場面では,コンピュータや他のメディアを活用し,意欲的に表現活動に取り組ませていきたいと考えている。そして,本単元で学んだ様々な表現方法を,他の単元や他の教科においても役立たせていきたい。 |
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![]() 事前調査によると,「表現」という言葉の意味は90パーセントの子が知っていた。表現方法をたずねたところ,新聞や手紙という答えがでてきたが,相手によって表現形式が異なってくることには気が付いている子は少なかった。そこで,日常生活で自然に目にし,耳にしているテレビ放送,手紙,コマーシャル,新聞記事などを比べて読んだり,聞いたりすることを通して,それぞれに特徴があることに気付かせていきたい。 「作文を書くのは好きか」という問いに対しては,12名の子が好きと答えている。しかし,「文字をたくさん書かなければならない」,「構成を考えるのが難しい」等の理由から,13名の子が作文を書くのを苦手としている。さらに,自分の意見を発表することが苦手な子も多い。しかしながら,できれば上手に自分の考えや気持ちを相手に伝えてみたいという気持ちが強いことも分かった。 コンピュータの活用としては,今までに社会科の調べ学習で,理科の月や星のシミュレーションで,算数では図形やグラフの学習で使ってきた。さらに,「コンピュータで何をやってみたいか」という問いに対して26名の子が,「文字を打って自由に表現してみたい」と答えていた。 そこで,発表会をする上で,コンピュータや様々なメディアを用いることによって,作文の苦手な子も楽しんで表現できるのではないかと思い,本単元で取り入れることにした。 また,作品作りでは,表現方法を学んだ後,新聞記者やテレビ放送作家等,自分がなってみたい書き手を選択させ,書き手ごとのグループを作り,そのグループで身近なテーマを見つけ,作品作りに取り組ませていきたい。また,作品作りや発表計画を立てるときにグループで十分に話し合わせていきたい。このように,子どもが自ら表現方法やテーマを選択することによって,書くことや相手を意識して発表することに意欲をもって取り組めるのではないかと考えた。 本単元では,グループで作品作りをしていくが,他の単元や他教科では個人で取り組ませていきたい。 |
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![]() <関心・意欲・態度> 身近なテーマを見つけ,様々な表現方法を体験することを通して,書く意欲をもつことができる。 <表現> 書く目的に応じて,効果的な表現を工夫することができる。 <言語に関する知識・理解> 常体の文章と敬体の文章を区別して書くことができる。 <理解> 表現の仕方は,手段や受け手によって異なることが理解できる。 |
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![]() 本単元では,「読み手を想定した様々な表現方法を経験させ,実生活の場で生き生きとした文章を書く力を養う」ことをねらいとしている。 日常の生活場面の中から自分で伝えたい内容を決定し,目的をはっきりさせた上で表現方法を工夫していく活動は,本校の研究主題「自ら学び生きる力を育てる学習指導のあり方」と結び付く内容であると考える。 情報化社会の中で,子どもたちを取り巻く表現も,新聞記事,テレビ放送,ラジオ放送,手紙,ポスター,ちらし等多種多様である。それぞれの特色,長所,短所を理解した上で,自分たちが,興味をもったこと,みんなに知らせたいことをはっきりさせて表現していくことで,情報の発信者として主体的にかかわっていくと考える。 ここでは,表現活動を楽しくするための道具としてコンピュータを活用していきたい。様々な表現方法をコンピュータなどを用いて学習活動の中で活用することにより,意欲的に学習に取り組み,自ら課題を解決し,さらには日常生活の場で生かしていこうとする関心も高まるものと考える。 |
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