指導実践例その1:第2学年算数「せんろづくり」の実践3
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 子ども達が作成した作品例
線路データ
せんろづくりにチャレンジカードでもせんろづくり
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 授業実践を終えて
マトリックス1
 コンピュータの使用意図は,思考の道具として使うこと,ルールに従って見通しをもった線路の構成を助ける道具としての活用という実践だった。その際,コンピュータによる構成だけではなく,カードを試行錯誤しながら並べて構成する環境も整え,子どもの選択により課題追究を行わせ,教科の目標領域と情報教育の内容との統合については下のマトリックスのように考えた。
 実物を操作させることの方が質的に高度であり大切なのではないかという指摘があったが,子ども達はコンピュータの活用で十分に教科の目標を達成した上で,コンピュータを操作することで線路という情報一つ一つを大切に扱わないと課題は解決できないということも学ぶことができた。その意味でコンピュータを使わなくても教科の目標は達成できるが,情報教育の視点を明確にすることで,コンピュータを使う意図が明確になった。また,コンピュータによる構成と試行錯誤によるカードを使った構成と両方の追究を行うことで,体験と情報の違いを体験的に学ぶことができるということや,カード1枚1枚の「情報」を大切に扱わないと構成できないという「情報の重要性」を認識できたことで情報教育と結合した授業となった。
 そして,なにより意欲的に学習に取り組む子ども達の姿がコンピュータ活用の可能性を示してくれたと考える。今後の課題としては,児童自身,あるいはグループ相互の作成途中での評価の工夫を行う必要があり,個人・友達相互の評価活動による活動の改善のあり方を検討していきたい。
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