コンピュータを活用した授業実践を日常化させ,コンピュータリテラシーの育成及び情報活用の実践力を育成するためには,低学年からの計画的な授業実践の積み重ねが必要である。そこで次のような指導計画を作成し,授業実践及び指導記録の累積と活用を行っている。コンピュータ室の割当については高学年が週2時間,低・中学年が週1時間は最低確保できる割当とし,積極的な活用を推進する。
- コンピュータリテラシー育成のめやすの作成と活用
- コンピュータ活用年間指導計画及び月間指導計画の作成と活用
- コンピュータ活用計画を項目とした各教科,道徳,特別活動年間指導計画の作成と活用
- コンピュータ活用を全学級で推進するティームティーチング年間指導計画の作成と活用
- コンピュータの活用の意図を項目として設定した学習指導案形式の作成と活用
- コンピュータソフト及びコンピュータ室環境の整備と管理・運営
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発達段階に応じたコンピュータリテラシーの指導 |
コンピュータリテラシーが何を意味するのかは明確ではない。コンピュータの基本ソフトが変わり,応用ソフト,コンピュータ本体の変更により,操作方法は変わっていく。つまり,コンピュータの操作を指導するということに目的があるのではなく,目的に応じて適切な利用ができる程度の意味にコンピュータリテラシーをとらえ,大切なことは如何に社会が変わっていこうと興味や関心を持って課題に向かっていくかという学び方に重点を置きたい。
ただし,コンピュータリテラシーの育成については,低学年からの発達段階に応じた指導が適切になされることが大切であると考え,下記のような計画表を作成し指導に当たった。 |
コンピュータリテラシー育成のめやす |
高学年 |
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スキャナー
キーボード
(日本語入力)
ファイル操作 |
【コンピュータで創る】
目的に応じてソフトウェアを選び,コンピ
ュータで調べたり,自分の考えを表現した
りする道具として使うことができる。 |
統合ソフト
ブラウザ情報検索
電子メール受発信 ホームページ作成 |
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中学年 |
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キーボード
(日本語入力)
マウス操作習熟
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【コンピュータを使う】
コンピュータの持ついろいろな機能を知り
コンピュータを学習の道具として,また表
現活動の道具として使うことに慣れる。 |
お絵かきソフト
統合ソフト
グラフ作成 ブラウザソフト |
低学年 |
プリンタ
デジカメ
CD−ROM
フロッピィディスク
キーボード(リターン)
マウス操作
基本の操作 |
【コンピュータに触れる】
コンピュータを遊び的な感覚で使うことを
通してコンピュータでできることを知り,
喜びや楽しみを通じて操作に親しむ。 |
お絵かきソフト
さんすうワールド゙ 算数「花まる」 |
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コンピュータ活用年間指導計画例 |
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各教科年間指導計画例(6年理科より) |
月 |
単元名 |
配当時間 |
おもな学習活動 |
コンピュータの活用 |
備 考 |
4 |
1大地のつくり |
12 |
1 |
1水のはたらきでできた土地を調べよう ○(省略) |
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3 |
2しまもようのつくりを調べよう
○(省略)
○地層の中の化石を捜したりどんな化石があるかを図鑑などで調べる。 |
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示相化石 |
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3 |
3地層のでき方を考えよう
○(省略)
○モデル図をもとに,地層ので着方を水のはたらきと結びつけてまとめる。
○地層が陸上で見られるようになったわけを永井年月の間の大地の変化から考える。 |
地層のでき方
(フリーソフト) |
水槽を使った沈殿実験 |
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6 |
4星の動き |
9 |
2 |
1夏の夜空にはどんな星が見られるか
○夏の夜空に見られる製材について調べる。
○星座早見を使って夏の夜空に見られるいろいろな星を探し,明るさや色を観察する。 |
星や星座調べ
(ステラナビゲータ) |
夏の大三角の観察
方位の確認
北極星の位置
星座早見の合わせ方 |
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ティームティーチング活用計画 |
1 ティームティーチングのねらい
創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに,基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実に努める。
特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図る
本校で研修を進め特色ある教育の柱となってきた「コンピュータの効果的な活用」を継続していくことで,子どもの意欲を育て,自ら学び自ら考える能力や態度の育成を図る。
基礎的・基本的な内容の確実な定着を図る
各教科等の指導に当たっては,子ども達が学習内容を確実に身に付けることができるよう個別指導やグループ別指導,繰り返し指導,教師の協力的な指導などを工夫する。
個性を生かす教育の充実に努める
学習内容によって,子どもが課題を選択して行う学習や,子ども達が問題を発見し,多様な解決方法を追究するといった学習場面が考えられる。子どもの興味や関心を引き出し個性を生かす教育の充実のための指導としてもTTを活用していく。
2 ティームティーチング運営方針
ア.時間割上の位置付け
・1〜4年,情緒・知的障害学級各週当たり1時間,5,6年各週当たり2時間実施する。
・TTの時間はコンピュータ室割当の時間と同じ時間を設定する。
・教科は算数で位置付けるが弾力的に運用し様々な教科でコンピュータの活用を図る。
イ.ティームティーチング運用上の注意
・週末にTT担当者から学年主任にTT指導計画表を依頼。学年主任を中心に週計画表を作成しTT担当に提出。
・コンピュータ活用については学年で同一歩調で指導を進める。
・インターネットの活用については事前の準備が大切となるので早めに連絡調整を図る。
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