| 情報教育の位置付け |
| (1)教育方法の改善・充実のためのコンピュータ活用 コンピュータの使い方を指導するために授業をするのではなく,コンピュータソフトがあるから授業をするというのでもない。あくまで,教科の指導法の改善や充実のための利用として捉えていく。つまり,教育手段としての利用を図るということでコンピュータの特性からは下記のような活用を実施し,いろいろな利用方法を考えていくことを大切にした。 また,コンピュータという道具に限らず,多様な視聴覚機器や図書館資料などの活用していくことも併用し,その違いや特徴を体験的に学ぶことに重点をおいた指導をこころがける。 |
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| (2)教科指導と情報教育の統合 教育方法の改善や充実のためにコンピュータを活用したというだけでは,情報教育のねらいにせまることは難しい。そこで,教科のねらいにせまりながら,情報教育としての内容も取り入れていき,教科指導と情報教育の統合を図ることをねらいとする。 その際,情報教育とは,各教科・科目,領域等での指導において,情報活用能力を育てる教育であると位置付け,その内容を次の4つと考え指導に当たることとした。 |
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| 以上は1987年の文部省文書「初等中等教育における情報化への対応について」で情報活用能力の4つの柱として示された内容となっているが,教科指導における目標領域「認知的領域(気づく,知る,理解する,考える)」,「技能・能力的領域(読み取り方,調べ方,見方,考え方,やり方,まとめ方)」,「情意的領域(興味・関心,価値づけ,態度)」を明確にし,情報活用能力からみた情報教育との「統合」を図っていくように努めた。 方法としては下記のマトリックスを活用し,1時間の指導における重点指導項目を設定するようにし,日々の授業実践に生かしていく。具体的には教科の目標と情報教育の内容を授業者の考えで結びつけ,焦点化を図るという意味で◎,○の2カ所程度を目標として設定していく。これによって,コンピュータ活用の意図が情報教育としての内容に結び付くという関係が意識化できると考えた。 |
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| その際,情報教育の目標としては, | |||||||||||||||||||||||||
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| (1997年文部省協力者会議報告書「体系的な情報教育の実施に向けて」) | |||||||||||||||||||||||||
| を念頭におき,「情報活用の実践力」の育成に重点をおいた指導を充実させるよう計画した。 | |||||||||||||||||||||||||
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