第4章 実践のまとめと情報教育への提言
この章では、これらの課題と授業中の生徒の活動を通して、半年あまりに渡る実践で生徒がどのように変容したか、あるいは期待した変容が見られない場合にはその原因は何に起因するか、といったものについて生徒の授業後の感想に基づき言及する。
評価の視点は「情報機器操作能力」「情報を受信する力」「情報を発信する力」「情報を編集する力」「情報倫理」の5つである。「情報を受信する力」はすでに持っていたものがどう変化したか、また新たに何が加わったかを考える。「情報を編集する力」「情報を発信する力」はこれまでほとんど持っていなかったものであり、生徒自身の授業以外の場面での変化なども含めて考える。最後の「情報倫理」は情報発信者として責任ある態度が涵養できたか、情報受信者という情報社会の消費者としての正しい知識が身についたかを考える。
4.1 情報を受信する力の育成 へ進む