ビーズ作品作成支援システム
〜Beauty and the Beads〜
1. Beauty and the beadsとは
キラキラ小さな光るビーズ。色や形、大きさの組み合わせによって数限りなく姿を変えるビーズ作品を見て、「自分の手で編んでみたい」とか「自分だけの作品を作ってみたい」と思ったことはありませんか?しかし、いざビーズで何かを作るとなると、参考書を読んでも実際は立体のものを平面に表しているので読みにくく、理解しづらいといった経験が誰にでもあると思います。その上、オリジナルのビーズ作品をデザインしようと思っても、参考書もなく自力で行うには難しいでしょう。誰にでもわかりやすい設計図や、簡単に自分だけの作品をデザインすることはできないのでしょうか・・・
2. Beauty and the beadsの使い方
- 周辺装置について
本システムでは以下の周辺装置を使用します。
周辺装置の使い方は後で説明します。
- プログラムの起動と選択
デスクトップ上のアイコンをクリックするとスプラッシュウィンドウが表示され右のようなトップ画面が表示されます。
トップ画面が表示されたら、使用したいモードを選択してください。選択した後の詳しい使い方は後で説明します。
@ ビギナーモード
用意されたサンプルを使ってビーズ作品を製作する初心者用のモードです。
Aデザイナーモード
用意された3Dオブジェクトを使って自分だけの作品を製作するモードです。
Bビーズアートモード
写真や絵を元に平面の作品を製作するモードです。 |
|
3. オブジェクトを製作する
- 使用するデバイスの操作方法
オブジェクト製作時にコントローラに割り当てられている機能は以下のとおりです。
はじめにANALOGモードスイッチをONにしてください。
- 3.1ビギナーモード
ビギナーモードを選択すると図4のようなサンプル画面が表示されます。サンプルは数種類用意されているので、気に入ったサンプルを“前へ”、“次へ”で選択し“OK”で決定してください。選択後、次のように3DCAD画面の中にサンプルが表示されます。
サンプルが表示されたら“名前をつけて保存”し、「4.1アニメーション」に進んでください。
- 3.2デザイナーモード
デザイナーモードを選択すると何も表示されていない図6の画面が表示されます。
このモードでは3Dオブジェクトをもとに製作したい作品の形を作成します。
ここでは、球を例にコントローラの使い方も含めて説明していきます。
3.2.1 球を作る
コントローラの左スティック(マウス移動)でメニューの“オブジェクト”にカーソルを当て、“球”の上で○ボタン(左クリック)を押して選択してください。すると図8のように画面に球が表示されます。
3.2.2 球を選択する
オブジェクトに対して何かしらのイベント(色や大きさを変える、複製する、削除するなど)を起こすためには、オブジェクトが選択されている必要があります。
今回の例でいくと、球を選択するためには、左スティックでメニューの“ツール”から“オブジェクトの選択”を○ボタン選択し、球の上でもう一度○ボタンを押して選択してください。球が黄色に変わったら選択されたことになります。
3.3.3 球の色を変える
オブジェクトの色を変えるにはメニューバーの色ぬり、サイドメニューの“選択中の色”、オブジェクトプロパティーの“Color”から変えることができます。今回はオブジェクトプロパティーから変更する方で説明を行います。オブジェクトプロパティーはオブジェクトが選択(2.球を選択)されている時に有効です。オブジェクトを選択した後図11、12のように変更し、色を変えてください。ここでは“SkyBlue”の色を“Pink”に変えます。
デザイナーモードの説明はここで終了します。気に入ったオブジェクトが作成できたらツールバーのビーズ化ボタンを選択し、「3.4ビーズ化」に進んでください。
3.3ビーズアートモード
ビーズアートモードを選択すると右側のような画面が表示されます。ビーズアートモードは写真や絵を取り込んで平面の作品を製作します。ビーズ絵にしたい写真や絵のファイルを“参照”から取り込み“OK”で決定してください。 |
|
決定されたら図15の画面に移ります。画像が図15のように表示され、画像のサイズを調節することができます。
画像のサイズを変える場合は、メニューの“ツール”から“オブジェクトの選択”から画像を選択してください。すると下中央の“オブジェクトプロパティー”が有効になります。この“オブジェクトプロパティー”の中の“Vertices” という項目の数字を変え、サイズを変更してください。サイズが変更できたらツールバーのビーズ化ボタンを選択してください。
|
|
ビーズ化ボタンが押されたら、新しいウィンドウが表示されます。ウィンドウの中の左の元画像と書かれている場所に先ほどの画像が表示されます。左下の“横×縦”に数字を入力してください。モザイク化するために画像をどれくらいの大きさで分割するかを指定します。
例として横 10×縦 10の分割数で進めていきます。
|
|
分割数を記入したら“モザイク化”を押してください。図17のようにモザイク化された画像が表示されます。このモザイク化された画像を見てよければ“OK”を、やり直したければもう一度ピクセルを入力するところから始めてください。“OK”を押せば「3.4ビーズ化」に移ります。 |
|
3.4ビーズ化
ビギナーモード、デザイナーモードで“ビーズ化ボタン”を押した、または、ビーズアートモードでモザイク化が終了したら図18や図19のようにビーズ化されたオブジェクトや絵が表示されます。
画面に表示されているビーズは色を変えることができます。
色を一つ一つ変えたい場合は変えたい場合は「3.2デザイナーモード」で挙げた球の色の変更と同様の手順で色を変えてください。範囲をまとめて色を変えたい場合は“オブジェクトの選択”ではなく“ボックス選択”を選び、変えたい範囲をドラッグして色を変えてください。色の変更が終わったらツールバーのワイヤリングボタンを押してワイヤリングを行ってください。ワイヤリングが終了したら“名前をつけて保存”し「4.1アニメーション」に進んでください。
3.5 オリジナルモード
ビーズを一つ一つ配置していくモードです。
- ビーズ配置
「ビーズ配置」を押すと、原点にビーズが表示される。そのビーズを移動させて好きな形になるように配置していきます。すでに配置されたビーズを移動することもできます。
- ワイヤ設定
ワイヤの先があるビーズが選択された状態になり、どのビーズにワイヤをつなぐかを選択していきます。左右のワイヤは赤と青で区別して表示します。「確定」ボタンを押すと、アニメーション対応のxml形式で保存されます。
4. 作品を製作する
- 使用するデバイスの操作方法
作品の製作はコンピュータが自動的に計算したルートを使ったアニメーションで行います。アニメーションの操作には足デバイスとマイクを使用します。
足デバイスとマイクは図20のように設置してください
足デバイスとマイクに割り当てられている機能は次のとおりです。
- 4.1アニメーション
ビーズ化したデータを保存したら、アニメーションの画面でメニューから“ファイル”から“開く”を選択しファイルを開いてください。次のようなアニメーション画面が表示されます。
|
アニメーションを進めたい場合は足デバイス(黄色)の右もしくはマイクを用いて“次”と指示を出してください、糸通しが行われます。アニメーションを戻したい場合は足デバイス(黄色)の左もしくはマイクを用いて“前”と指示を出してください、糸を通す一つ前の状態に戻ります。
手元にビーズとワイヤーを用意し、画面を見ながらビーズ を編み、作品を完成させてください。作業が完了したらマイクに向かって「終了」と指示するかウィンドウを閉じて作業を終了しください。
|
5. おわりに
本システムを使えば、子供から大人、初心者から上級者までビーズに興味を持っている全ての人が、より簡単にわかりやすくビーズ作品を製作できることでしょう。
小さな世界に大きな夢を、Beauty and the Beads であなたも美しいビーズの世界に触れてみませんか?
6. 動作環境
サーバ
PHP,MySQLが動作するネットワーク環境のあるPC
クライアント
DirectX9.0,WindowsXP, Eyeshot Professionalが動作するPC