第5回「エデュテインメント開発研究助成事業」

自学自習補助のための個人適応型   学習支援ソフトウェアの開発




上図は、提案システムの一例として、四則演算を行うソフトウェアを作成したものです。 試作ソフトウェアにおいては、画面左側に問題を表示し、右上にカテゴリー別弱点分野、右下には学習状況を表示します。




試作ソフトウェアに関して、検証実験を行いました。第一に学習状況・能力の表示については、図6のとおり、使用1と使用者2の場合において、学習状況の振舞いが異なっていることがわかります。 これらは使用者に応じて最適な問題が出題されていることを示唆しています。 学習状況の振舞いが完全に飽和したときは、使用者が”学習のつまずき”を感じているということで、教師の指導が必要になります。




図7から乗算に対する値が最も高いことがわかります。 このことから、使用者は乗算を最も苦手としていることがわかります。 これに対して、教師は速やかに弱点克服のために最適な対処をしなければなりません。

静岡大学教育学部  江口 啓