第5回「エデュテインメント開発研究助成事業」

自学自習補助のための個人適応型   学習支援ソフトウェアの開発



現在小学校〜高等学校までの教育機関では、宿題をはじめとした反復学習を目的とした自学自習が重要な役割を担っています。これらの課題はみなさんも経験されたとおり、クラス全員に一律の課題を出すものが一般的です。これに対して、今年改訂された学習指導要領においては、“個に応じた指導”が掲げられており、また、同時に“情報教材の充実”も目指されています。



具体的な学習指導要領の内容としては上記のように記述されています。このようにして、全員に一律の課題が出されている以上実力に合わない課題が提示されることもあり、これは、学習意欲を喪失させてしまう可能性があります。



そこで、研究目的として以下の三点を特徴に持つ個人適応型学習支援ソフトウェアを開発します。第一に、使用者の能力に応じた問題を自動的に出題できること。これは、指導要領上の学習内容を身につけるに当てはまります。第二に、課題が終わるごとに、使用者の学習状況を表示し教師などにしらせることができること。これは、教師が生徒の実態を把握し、適切な指導を行えるようにします。第三に、問題を多角的な視点でとらえ、総合的に弱点分野を判断できること。これは、教師が効果的な指導を行えるようにします。

静岡大学教育学部  江口 啓