クリップ模様

研究経過


1 研究主題(8・9・10年度) 
     「自ら学ぶ力を身に付け、生き生きと活動する児童の育成」 
             −コンピュータの効果的な活用を通して−      

2 主題設定の理由                              

 

 新居浜市立船木小学校は、校訓を「自ら学ぶ」と定めている。自己教育力の育成をめざし個性を生かす教育の充実を図るため、各教科においては思考力、判断力、表現力などの能力の育成を重視してきた。 
一方、8年度より2年間、文部省より機器利用の研究指定を受け、コンピュータを活用した学習指導の改善を推進してきた。
 そこで、コンピュータを主体的な学習支援の道具として活用したり、自分の考えを表現するための道具として活用したりしながら、自ら学ぶ力を身に付け、生き生きと活動する児童の育成をめざすため、本主題を設定し、研究を進めてきた。 
 

 

3 研究の仮説                               

 

  仮説1
   コンピュータを問題解決や表現活動等の道具として活用することにより、主体的な学習活動が展開されるだろう。
    (情報検索・問題解決・表現)

  仮説2
   コンピュータを個に応じた指導に活用することにより、学習指導が昂揚し、基礎学力が定着、促進するだろう。
    (資料提示・問題練習) 
    

  仮説3
   コンピュータを遊びや学習の道具として活用することにより、児童のコンピュータを活用する基礎的な能力が育つだろう。
    (コンピュータリテラシー)

 

4 研究の中間成果

 

(1) コンピュータを道具として活用することによって学習意欲を高め、主体的な学習活動を促進できることが分かった。
                   

 [1] コンピュータを文房具や計算機として使用し、問題解決の道具として有効に活用することができた。 
 [2] コンピュータを表現活動の道具として活用することによって、学習意欲が高められた。 
 [3] 考えや表現したいことを工夫し、分かりやすく画面にまとめる能力が育ってきた。
 [4] コンピュータの機能を生かして、作品や考えを発表したり再現したりして、学習を深めることができた。  
 [5] グループでコンピュータを使用することによって、問題解決や表現のための児童の協力性が高まった。 

(2) 機器やソフトウェアの利用方法を工夫することによって、指導の個別化が図れ、児童一人一人の学習意欲を高めることができた。

 [1] コンピュータ親機と子機間の簡易ネットワークの利用により、教師による提示やシミュレ−ションの学習を授業過程に容易に位置付けること
    できた。 
 [2] 個別学習用ソフトウェアを利用することによって、反復学習時の学習意欲を持続させることができ、個に応じた指導の効果が上がった。 
 [3] コンピュータに触れさせる機会を多くしたり、昼休み時間のコンピュータ室利用を定着させたりすることによって、コンピュータの基本操作技能
    が向上した。
 [4] 育てたい情報活用能力を指導計画に位置づけることによって、コンピュータを活用する目的がより明確になり、児童一人一人の自主性や思
    考力、判断力、表現力等の育成が図られた。  
 [5] コンピュータを効果的に活用できる単元や学習場面を整理して、教科等の年間指導計画を改善することによって、効果的に学習できる教材
    の精選化ができた。
 [6] 使用ソフトウェアに対応したマニュアルを整備することによって、コンピュータを効果的に活用させることができた。 
                 


5 課題

(1)  課題意識を持たせることによって児童の学習意欲が向上し、積極的な学習態度が見られるようになってきたが、児童が積極的に自分の考え
  を表現し、コミュニケーションを行う能力を育てる手だてが、まだまだ不十分であった。 
    そのために、児童のコミュニケーション能力や主体的に課題を解決しようとする能力を向上させるために、教科学習におけるコンピュータの活
  用目的や活用場面を工夫していきtたい。また、コンピュータを活用する場面を教科での活用から、特別活動等に広げていきたい。
   今後は、コンピュータを学校外の広域ネットワークに接続し、積極的に情報発信をしながら、学習の場を教室の外に拡大していくことが望まれ
   る。

(2)  個に応じた指導の視点に立ち、文章表現力や算数の計算能力を向上させるためにコンピュータの活用による学習過程、学習形態、TTを含
   めた教師の支援等を工夫してきたが、指導の効果はまだまだ十分ではない。
    今後は、コンピュータを使う学習過程で活用させるソフトウェアの適合性・有効性をより一層吟味し、その活用方法を工夫し、限られた台数の
   コンピュータの有効な利用方法を考えていく必要がある。 

(3)   児童一人一人のコンピュータリテラシーは高くなってきたが、今後もコンピュータを活用する基礎的な能力がどのように育っているかを評価し
   ながら、その効果的な育成方法を継続的に研究していく必要がある。      


 

クリップ模様