学校Webページと校内研究発信の成果(平成9年度)



  平成9年7月のホームページ発信以後,半年間の月ごとのアクセス数は図8の通りである。
月2回程度,Webページの一部更新をしたリ,受信メールを掲載したりして,リピーター にも,
手応えのあるページとした。逆に,更新を怠ると,同年 12 月のアクセス数が示す通り下降線を
たどる。こうした活動から,派手なイメージをもたれがちなWebページの発信が,学校新聞や学
級通信などと同様に地道な教育活 動の一つであることが再認識された。
 また,発信後から半年間の受信メールは延べ140通であった。受信メールの分布は,図9の
通りで海外からは日本人学校の教員や外国在住邦人からメールをいただいた。メールの内容
は生徒指導の研究会に関するもの,本校卒業生からの声援,他校の生徒会からの感想,意見
  

     図8 アクセス数(平成9年後期)          図9 受信メールの分布

以下は校内研究の発信に対する全国からのメールの一部である。  
自己決定の場は?
 自己決定の場を生徒に与えることに共感いたします。その場をどこで,どう決定させたのか
知りたいところです。ノ−チィムデーや職場体験にも見られるようですが,自己決定の場を通し
て生徒はどんな感想をもったのか教えてください。  (長崎県中学校教員)


図10 生徒指導研究発表会当日の様子
見ました!研究会参加します!
10月30日の文部省指定生徒指導研究発表に本校職員(ほぼ)全員で参加させていただくこ
にしました。本校も昨年度まで2カ年の研究指定を受け,現在,研究部を中心に構想を築きつつ
ある段階です。職員で検討した結果,全職員で伺って勉強させていただくことになりました。全
員で27名になりますが宜しくお願いします。(島根県中学校教員)
インターネットを通してPTAとの交流を
 まだまだホームページをもつ中学校が少ない中,学校独自のページを作られたことに敬服いた
します。具体的な実践の内容を写真や文でもう少し詳しく知らせていただきたい。見て参考にし,
できれば自分の学校でも実践してみたいと思って見る人も多いと思います。また,自主的な生徒
会活動,インターネットを通じPTAの交流等増やせるといいと思います。(岡山県中学校教員)
先日の研究会ごくろうさまでした。
  先生方の努力が随所にあらわれて,とても参考になりました。特に将来を見つめさせるための
職場体験学習や地域に開かれた学校への取り組みは本校では不足している部分ではにかと思っ
てます。また特別な活動ではなく,日々の取り組みに2年生の「心のメッセージ」に興味を持ちま
したが,これは2年生だけの取り組みなのかなと疑問に思いました。さらに,自主性を育てる生徒
会活動を本校もめざざしておりますが,取り組みを交換して質の高いものにしていければと思いま
した。(三重県中学校教員)
奥深さを再度認識 
 昨日、学校訪問させていただきました、静岡県○○中学校でございます。教頭先生から、大変適
切な説明を聞かせていただき大変勉強になりました。本校も貴校と同じく昨年10月に「文部省指
定の生徒指導総合推進」ということで発表をしましたが、さらに、貴校の実践を知り、生徒指導の
奥深さを再度認識したような気がいたします。これからも、貴校の研修を参考にし、本校でも研修
を進めて実践していきたいと思います。また、できれば「インターネット」を通して、情報交換で
きればと思います。ありがとうございました。(静岡県中学校教員

 学校Webページ上で校内研究を発信した成果をまとめると以下のようになる。
・発表会の事前に資料提示ができ,研究内容に対し
 事前に質疑,意見交換することを可能とする。
・発表会当日に参加できない教員とも情報交換を可
 能とする(図11)。
・上記により,本校教員の研究意欲も向上する。

 これらの点から当初,「生徒指導の研究にインターネットは不要」といわれていたが,全教職員にイン
ターネットの利便性を感じてもらうことができた。しかし,発信する内容の許容範囲や容量の制限等の
新たな問題も出てきた。


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