○掲載論文は、「上月情報教育研究助成事業」助成対象者一覧の第14回（2005年度）に掲載してある16件です。

○論文集の刊行に際して

昨今、社会の様々な分野に情報化が浸透し、子ども達を取り巻く教育環境にも大きな影響をもたらしています。教育における情報化も更なる進展が求められますが、文部科学省が本年3月に行った調査によると、依然として指導できる教員数などの地域間格差が大きく、ICT環境の整備も思うように進んでいないことが明らかになりました。

このような情勢の中、本年公示されました新学習指導要領には情報教育やICT活用授業のより一層の充実が図られており、ICT環境の整備、教員のICT活用指導力向上、教育の情報化推進についての緊急性が更に高まると考えられます。

財団法人上月スポーツ・教育財団は、文部科学省の後援を受け、教育現場の先生や指導主事の情報教育に関する研究、教材の開発、学習指導における実践等に対する助成事業を全国規模で展開してまいりました。本財団といたしましては、本事業の推進を通じて、更にわが国の情報教育の振興と発展に寄与してまいりたいと存じます。

本論文集には、本年3月をもって2年間の研究期間を終了されました第14回上月情報教育研究助成 助成対象者16名の方々の研究論文を収録しております。いずれも情報教育研究に創意工夫を活かして熱心に取り組まれた事例であり、皆様のご参考となりますことを祈念いたします。


2008年12月