一般財団法人 上月財団は、2021年10月27日(水)、東京都港区北青山に於いて、第18回「クリエイター育成事業」認定者の作品選考会を開催しました。

全国のクリエイター志望の応募者197名の中から、選考委員による厳正な選考を経て合格した第18回「クリエイター育成事業」認定者30名が、本財団の助成を受けて日々創作活動に励んでいます。

助成期間中は定期的に作品を制作、提出していただき、継続審査を行っています。
8月度は「上月財団」、9月度は「柔道」をテーマとした作品の中から、下記のとおり優秀賞・努力賞を授賞しました。

優秀賞となった白川深紅さんの作品は、2021年12月に講道館大道場で開催された「第36回皇后盃全日本女子柔道選手権大会」のプログラム表紙に採用されました。詳細はこちらをご覧ください。

また、過去にも「柔道」をテーマとして制作した作品が、実際の大会でポスターとして採用されています。
・第16回(2019年度)認定者 林尚之さん「第35回皇后盃全日本女子柔道選手権大会」プログラム表紙 詳細はこちら
・第16回(2019年度)認定者 大橋紗貴さん「柔道グランドスラム大阪2019」ポスター 詳細はこちら
・第15回(2018年度)認定者 児嶋さくらさん「2019年度 第16回 全国小学生学年別柔道大会」ポスター

本事業の継続審査作品は、今後の創作活動の糧になるとともに、クリエイターとしてのチャンスが広がるいい機会となっています。

一般財団法人 上月財団は、今後もデジタルアーティスト・イラストレーター・漫画家などのクリエイターを目指す若い方たちを支援していきます。

柔道

優秀賞
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柔道の技が決まるときの勢いや浮力を、円弧や色のグラデーションで表現しました。
“勢い”にフォーカスするため、人物の詳細をデフォルメしました。
髪型などで選手の特定されず尚且つ、女性とわかるようにするところが難しかったです。
この度は、「皇后盃全日本女子柔道選手権大会」という栄誉ある大会の
プログラム表紙イラストに採用していただきとても光栄に思っております。
ありがとうございました。精一杯、大会を応援させていただきます。
白川深紅(第18回「クリエイター育成事業」認定者)
努力賞
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柔道大会ということで、躍動感が全面に現れる絵を描きたいと思いました。
また柔道の発祥が日本であることから、和の要素も取り入れたいと思い、
浮世絵のような背景に決めました。
筆ペンで輪郭を描いたり、白絵具をブラシの先端に付け、それで線の輪郭を擦ってみたりして、
中央で組み合う二人の躍動感を出すことにこだわりました。
対して背景の浮世絵部分では、静的かつ壮大さを意識しました。
この度は、努力賞をいただき、大変光栄に思います。
絵に動きのメリハリをつけることが苦手分野の一つだったため、
試行錯誤しながら、どのように描くのが今の自分に一番合っているのか長いこと考えていました。
これがゴールではなく、まだまだ磨いていくことの出来る部分がありますが、
今回賞をいただけたことで、またひとつ自信に繋がりました。
このような機会を恵んでくださり、誠にありがとうございました。
清水基加(第18回「クリエイター育成事業」認定者)

上月財団

8月度テーマの対象作品については、都合により受賞者のコメントのみ、発表させていただきます。

優秀賞

作品「紡」
1982年設立の上月教育財団より、現在に至るまで脈絡と紡がれてきた人々の思い、
その寄り集まったさまを意識し、“糸”をモチーフとして描きました。
こだわりは、金の線で流れるような糸を表現しようと試みたことです。
着色した際の色の濃淡に合わせて、
整列しつつも動きがあるように線を紡いでいくことが難しくも、楽しくもありました。

作品「metaplasia」
metaplasia―“化生”は、いったん分化した組織が
他の性状を示す組織へと変化していくことを表します。
教育や情報(文化)、スポーツなどの振興・発展を推進してきたさまを、
360°、様々な方面に飛び出して見えるように表現しました。
360°、どこから見ても別の側面が見えるようにこだわってデザインしました。
赤系統の色で綺麗にグラデーションを出すのが難しかったです。

この度は、努力賞をいただき、大変光栄に思います。
絵を描いている最中は、自分でもどのような仕上がりになるのか分からないまま、
手探りするように線を紡いでいます。
描けば描くほど絵の表情も変化して、それが醍醐味でも、難しい部分でもあります。
今回、作品をこのように評価していただけたことは大変喜ばしく、自信につながりました。
これからも、日々精進してまいります。ありがとうございました。
清水基加(第18回「クリエイター育成事業」認定者)
努力賞

“上月”の文字と、きらめき、光をモチーフに制作しました。
スポーツ、文化活動に励む人材が集まる場としての上月財団を表現しています。
単調にならないよう、全体のバランスに合わせて光の軌跡の細さを変えるなど、
造形としての美しさを追求しました。
普段は主にイラストレーションを制作しているので、
ロゴデザインで評価をいただけるのは喜びもひとしおです。
この度はありがとうございました!
林尚之(第18回「クリエイター育成事業」認定者)
努力賞

円形の中にkとzが入っている上月財団のシンボルマークデザイン案です。
令和の企業ロゴとしてできる限りミニマルに、シンプルに、
かつスタイリッシュなデザインを心掛けました。
この度の受賞、大変光栄に思います。
今後もより一層精進してまいります。
𠮷澤拓真(第18回「クリエイター育成事業」認定者)

一般財団法人[非営利型]上月財団は、コナミグループ株式会社の創業者で代表取締役会長を務める上月景正によって設立され、40年以上にわたるあゆみを通して、スポーツ・教育・文化の振興と発展、並びにより良い社会の形成等、公益の増進を目的とする事業を展開しています。
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